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黄砂の影響について

[2025.12.07]

先週ニュースになっておりましたが                            黄砂によって「喉が乾く」「鼻が                              つまる」「黄色い鼻汁が増えた」と                            受診される方が増えています。黄砂は                           花粉ほど知られていませんが、耳鼻科                           領域へ確実な影響を与えることが複数                           の研究で示されています。飛来日には                          咳・鼻水・鼻閉が増加するとの報告が                           あり、黄砂粒子に硫酸塩・細菌成分                           や金属などが付着して粘膜炎症を誘発                           しやすいことも知られています

臨床的には、花粉症のような透明な                            鼻水より、「黄色〜緑色の膿性鼻汁」                          「頬の重さ」「鼻の奥の痛み」と                             いった副鼻腔炎症状が増える印象が                            あります。これは黄砂が線毛運動を                            低下させ、粘膜クリアランスが                             落ちることで細菌が停滞しやすくなる                           メカニズムと一致します。

また、目のかゆみ・乾燥感・しょぼ                           しょぼ感を訴える方も多く、これは                            角結膜への刺激および付着成分による                           炎症反応が関与しています。喉でも                          「乾くような違和感」「イガイガした                          咳」が増え、上気道のバリア機能が                            一時的に低下することが要因とされて                           います。

では、黄砂がいつ飛んできているのか                           わかれば対策出来るわけです。そこで                           どうすれば飛散時期を知ることが可能                               かを調べました。環境省の解析や                            気象庁観測では、偏西風が明瞭、空                           のかすみ、PM2.5 の同時上昇が揃うと                          黄砂飛来の可能性が高まるようです。

黄砂は毎日起こる現象ではなく、条件                           が整った日に集中します。症状が続く                           場合はアレルギー薬だけでなく、                             副鼻腔炎の治療や点眼治療が必要と                            なることもあります。気象情報と症状                           を照らし合わせて早めに受診して                             いただくことが大切です。

【参考文献】

[1]Kanatani KT, et al. Environmental Research. 2015.
(黄砂飛来日には咳・鼻症状が増加)

[2]Watanabe M, et al. Atmospheric Environment. 2019.
(黄砂粒子付着成分による炎症メカニズム)

[3]Kim YH, et al. Int J Environ Health Res. 2020.
(線毛運動障害と副鼻腔炎様症状の関連)

[4]Ishizaki A, et al. Environ Health Prev Med. 2018.
(眼症状と黄砂暴露の関連)

[5]環境省「大気環境・黄砂対策調査報告書」(2023)

[6]気象庁「黄砂に関する観測と気象データ」

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