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鼻うがいについて

[2025.11.24]

 寒くなってから、鼻の不調を訴える患者

さんが増えてきます。鼻づまり・後鼻漏・

花粉症・副鼻腔炎など、さまざまな症状の

改善に効くのが「鼻うがい(鼻洗浄)」

です。ただ、方法を間違えると痛かったり

かえって鼻の状態が悪化したりすることも

あります。今回は、医療的な根拠も踏まえ

“正しい鼻うがい”についてお伝えします。

 

 目的は、異物の洗い流し、鼻粘膜の線毛

の働きを正常化することです。アレルゲン

の洗い流しは勿論よいことですし、細菌や

ウイルス感染でも補助的に有効(罹病期間の

短縮とウイルス排出量が有意に減少)という

報告があります(①②)。ぜひ、うまく利用

してください。

 

 まず、快適に鼻洗浄をするためには、生理

食塩水で洗浄する必要があります。鼻に水を

いれて痛くないのか、ということで不安に

思っている方もいると思いますが、体液に

近い塩分濃度の食塩水で洗浄をすると痛みは

出ません。生理食塩水は、塩分濃度0.9%の

水であればそれでOKです。市販の食塩粉末を

水にとかして使用するか、自宅でも水 500ml

に食塩 4.5gを溶解することで作れます。次に

冷水でも作れますが、痛みを感じる原因にも

なるので、37度ぐらいが刺激が少ないです。

温度を調節してください。水200mlだと電子

レンジ600W10秒程度でよく振ればぬるくは

なると思うので、やってもよいと思います。

量は片方に対して100ml程でよさそうです。

多めの液量でゆっくり流すのがよいような

記載がありますが、目安としてお好みでよい

と思います。あと、濃度はやや高い(2-3%)

のも悪くないようです(③)。粘液の粘性が

低下してクリアランスがあがるとか、塩化

イオンの濃度上昇が上皮細胞の抗ウイルス

応答を刺激するとか言われるので、調子が

悪い時は塩分濃度を少し上げるのも良いと

思われます。次に、姿勢です。洗浄時の

姿勢によって、中耳炎を起こすことがある

ので注意が必要です。鼻と耳をつなぐ管、

耳管という構造が鼻の奥にあり、そこに水

が流れていくと耳に入ってしまいます。

うなずく角度、やや下を向くぐらいがよい

です。入った塩水は反対の鼻から出しても

よいですし、鼻の奥からのどへ出しても

良いです。洗浄液がのどに落ちるのが苦手な

方は、「あー」と軽く声を出して洗浄すると

軟口蓋(のど奥のフタ)が閉まって、洗浄液

が落ちにくくなります。洗浄を終えて鼻を

かむときは、強くかまないで、やさしくして

下さい。中耳炎の原因になります。

 

 注意事項のまとめです。ちょうどよい塩分

濃度で行うこと。水はキレイな水を使用する

のが理想です。煮沸して冷ましたものが理想

的です。繰り返し利用できるツールがあると

思いますが、滅菌はメーカー推奨の方法で

ちゃんと行って下さい。すでに中耳炎がある

時や、鼻出血のあるときは控えてください。

洗浄しすぎは粘膜の保湿機能を低下するよう

なので、1日1,2回がよいようです。

 

 

https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2005/1101/p1661.html?utm_source=chatgpt.com

https://www.nature.com/articles/s41598-018-37703-3?utm_source=chatgpt.com

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11636951/?utm_source=chatgpt.com

 

 

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